Greeting
ごあいさつ
日本は、欧米のようにグローバルな個人ブランドの時代を迎えつつあります。近世以前の農工業や商工業では、個人の職人や商品が主流でしたが、大量生産の時代には垂直統合型の巨大企業と労働組合が台頭しました。しかし現代では、ITインフラの進展によりグローバルな水平分業が可能となり、部品がモジュール化されることで、特定の企業だけで完結することが競争上の不利となりつつあります。さらに、さまざまな商品市場では『モノ』が飽和し、サプライヤーの論理による大量生産のみでは持続可能ではなくなっています。
現在、SNSやブログなどを通じて、企業ブランドよりも個人ブランドが目立つようになっており、従来のメディアよりも、個人の明確で持続的なブランドが情報の基準となっています。こうした個人の企画事業に対して、大企業が積極的に投資するケースも増えています。このような状況下で、日本経済の持続的な発展を図るには、個人の競争力が重視されるグローバルな資本主義が鍵となり、特に新規事業の継続的な創出と、必要に応じた迅速な撤退や軌道修正といった新陳代謝が重要だと考えています。
さらに、経常黒字の定着や少子高齢化が進行する中で、日本は所得収支に依存する国となり、資本収益率を向上させることが求められています。これからの時代には、日本人一人ひとりが『今自分にできること』ではなく、『社会が今何を求めているのか』を起点に事業を企画・実行し、積極的に『人を雇う』立場での事業推進を行うことが一層重要になると確信しています。私たちは自ら事業を生み出すとともに、他の事業の支援を通じて、より良い社会の実現に貢献してまいります。
代表取締役社長 永井 滋
